チェンのメンテ,そういやしばらくやってないです。
(自己基準では最低でも7~800km毎ぐらいで給脂したいと思ってますが。)
という事で,例によって以下妄想ですけどね。
さて,ネットで検索してみたりするとルブの選び方とか洗浄方法とか各人で様々な流儀があるようです。参考になりますナ。
でもね,ちょっと気になっていることがありまして。
それは,シールチェーンの洗浄方法について。
特に,
『チェーンクリーナーって,そんなにドバドバとチェーンにぶっかけて良いのか?』
という事についてです。
いえ,分かります。
確かに汚れたグリス,対Oリング,対スプロケット,対プレート,対ブッシュピン,どれを取ってもその攻撃性は高いでしょう。
これらを「綺麗にしなくちゃ」という理由で綺麗サッパリ洗い落とした気持ちもよーく分かります。
よーく分かります,が,しかし『ほぼドブ付けするに等しい』ほどジャバジャバと洗い流して落とさなきゃならない程のもんなんでしょうか。
そして,そんなにそんなふうに洗っちゃって良いもんなんでしょうか。
適正に給脂されたチェーンの擦動部に付着して(そして残留して)いる古いグリスの量なんて,極々少なく,たかが知れています。なんてったって,ゴリゴリ擦れながら普段高速でブン回っている部分なわけですから。実際は薄皮一枚状態でしょう。
そしてシールチェーンは,内部に高粘度のグリスを封入した品。
いくらプレート間をOリングでシールしているとはいえ,ピン・ブッシュ間に粘度が低く浸透性の高いクリーナーが染みこんでいってしまうというコトは無いのでしょうか?
そりゃ固着して固形スラッジと化した旧グリスを除去するために,スプレーしてナイロンブラシでこする必要があることもあるでしょうけれども,チェーン本体機能部分に対する洗浄として,ドバドバとクリーナーを掛けるのはいかがなものなんだろうかと思う所以です。
ピカピカに磨かれたチェーンは見ていても気持ち良いですけどね。あんまりピカピカなチェーンをみると,その内側は大丈夫なのかな?と思うことが多かったりもして。
(いえ,実際は大丈夫な車両がほとんどだとは思います。そう信じたいところですがどうしても疑心暗鬼を拭えない,そんなひねた野郎なんです,ハイ。)
いえ,別にドバドバとスプレーして洗浄する方法を絶対的に否定したりはできません。だって,確たるデータを持ってないですから。
それに,新油にスラッジを含ませずに旧グリスと置換させてやるのが目的ですから,周辺の汚れが少ない方が良いのも当たり前。
その辺の問題をクリアーできるなら,なんでも好みの方法で洗浄してやるのが一番です。
そんな自分も,友達にそう習ったという理由だけで,かつてはクリーナーを潤沢に使いクリーナー附属のナイロンブラシでワシャワシャ洗ってじゃぶじゃぶ流して,なんて方法で洗っていたことがあります。新聞を下に敷いてね。
「クリーナー代もバカにならないぜ!」なんて言いながら。
んが,給脂後にゴリゴリ感が出るのがとても早かった。ブッシュ周りのグリスなんて,全部洗い流してしまっていたのかも知れません。
なので,この洗浄方法はとっくの昔に止めました。
という事で,これからも地道にかつ適当に,クリーナーを吹いたウェスでグリグリ拭き取る方法でやっていこうかなぁと思ってますですよ。うん。
(ちなみに,RKエキセルでもクリーナーを吹いたウェスで拭き取る方法を案内していました。参考)