2022年8月5日金曜日

山陰の方(第4日目)20220503

20220430-0505

西へ行くか東へ行くか、どっちも行きたかったけど今回は西へ。
その第4日目(2022.5.3)

奥出雲~島根半島~三瓶山~安芸高田市



 早くから動き出すつもりで3時に目覚めたが、こりゃ寒い。
 寒すぎる。

 テントに籠ってればどうということもないけど、この気温(0~3度ぐらい)の中、出発する気にはとてもなれず、夜明けを待つことにして再び入眠。

 キャンドルランタンで少し暖房。(酸欠の心配はありません。)

 そんなわけで5時ごろ起床し、悴む手を温めながら撤収。

 0619、出発でごんす。





 夜明け前に出発して出雲大社から日本海側を西進しようという計画を持ってたんだけど、寒さにくじけて日が昇ってからの出発としたので、西進は断念して島根半島を巡ることにする。


山佐ダムキャンプ場>K45>(安来市)>R432>K53>(東松江)>K260>K338>R431>K2>美穂関灯台

 まずは半島の東端、美穂関の灯台へ。
 遠目にも美しい灯台。
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 思わず「うわ~、スゲェ良い。。。。」とため息が漏れる。

半島突端を感じさせる立地と眺望だった。


 重文の美穂関灯台(左)と美保関地ノ御前島照射灯(右)



目の前の悲しい歴史のある海に合掌。


 よく整備されていて、観賞用のような美しい灯台。(現役です。)
 しかし開門時間前で敷地内に入れない(涙)。非常に残念。

 日本最古の灯台。なぜか、姿形がなんとも美しい。
 しかし自分の好みに照らすと「レンズの小ささで損をしてる美人」だな。
 レンズの大きい灯台が好き。(光強は49万カンデラと全然小さくない)

しかも何が悲しいって、灯台カード取得用のQRコードがどこにもないではないか!!
それに敷地開場前の時間なので灯台の銘板を間近で見ることもできないという寂しさ。
折角の美人(美灯)なのに~!
(世界の灯台100選の一灯台である。)

しょうがないので看板を写真に収めて心を鎮静する。


 昨日まで姿を拝めなかった大山が、海越しに全容を現していた。
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美穂関灯台>K2(戻る)>(七類港フェリーのりば(隠岐汽船))>K37(西進)

 ここまで来ておいて水木しげるロードを訪れなかったのは不覚だったな。
 でもまぁ、そういう風向きだったんだろう。

 K37沿いの惣津展望台で小休止と朝食。

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 本日のスペシャリテ!(毎度おなじみシーフードヌードル)


惣津展望台>K37>島根原発

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 原発敷地境界にある監視カメラに見守られながら記念写真。
 原子炉建屋かなと思ってフレームに収めたけど、後で調べたら写真の建屋は消防施設等らしい。
 宿題ができてしまった。


島根原発>K37>K266>宍道湖北部広域農道>K275>R431>(出雲大社)>K29>出雲日御碕灯台

 K37からそのまま西にK23を繋ぎたかったんだけど、どうやら災害通行止めになっているらしいとの情報があったので、泣く泣く南下して西進。


 さて、東端の灯台を訪れた後に西端の灯台を訪れる歓び。
 しかもこちらも屈指の美灯ときたもんだ!

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 出雲大社はスルーして正解だったな。(行きたかったんだけど、混んでて諦めた。)


 記念地鶏。(ボール)



 柱状節理があちこちで見られた。(後で知ったけどこの辺はそうらしい。)


 落ちたらヤバイ崖もフェンスなしで楽しめる。
 こうでなくちゃ。(子連れはマジで危険なので近寄っちゃダメ。)


 しかしアンタ、ノッポだなー!


 門構えも素晴らしい。
 海上保安庁も鼻高々、ここは自慢の灯台なのでしょう。


 石造りの灯台としては地上高さ日本一とのこと。ノッポなわけだ。

 展示室は無料。(内容はちょっと残念。)


スタンプ帳は危険なので買いません。

 灯台って良いよねぇ、ほんと。

 こちらでは無事カードもゲット。
(現地でQRコード読み込んで、オンラインで入手します。)

 さて、折角なので拝観料収めて灯台内部~地上約40mの展望キャットウォークまで登ります。登らなければなりません。当たり前です。
内部は土足禁止で、下駄箱に靴を収めてから鉄製のらせん状階段を上っていくんだけど、これがとても急で、女性がスカート履いて登ってると目のやり場に困る感じ。
 地上近くの一部の壁面に穴が開けてあって、内部の煉瓦と外壁の積み石の二重構造が見れた。

 途中にあった資材庫。

 グリーススプレーはHOZAN製。


 電球、かっこよすぎ。
 菅の上部の金属蒸着具合から、使用済み電球なのでしょう。

 そしていよいよ灯火部に到着。

 カッコ良すぎ。。。。

 こんな間近で世界100灯台の光源と1等レンズが拝めるなんて。
 たまらん。オシッコちびりそう。

 水銀槽の真下に入ることができるんだぜ!!

 ラック/ピニオンに指を挟まれることもできる。(挟まないけど。)

 来て良かったよ。

 キャットウォークに出る。
 すごく高い。
 フェンスが華奢だし、こんなところで靴を履いてない違和感もあって、お尻がモゾモゾする。


 しかし良い。
 スゲー良い。(語彙)


 点灯してるところをここから見てみたい。(ダメです。たぶん目がつぶれる。)


 わずか半日の間に世界灯台100選灯台の国内5灯台のうち2灯台をじっくり見れるなんて。島根半島巡りしてよかったなぁ。出雲大社は前を通り過ぎただけだけど、自分的にはこれはかなり濃密である。
(出雲大社に行きたくないわけじゃない。なのでこれは宿題。)

 興奮状態が顔や立ち振る舞いに出て不審過ぎないか、自撮りしてチェック。(不審)


 敷地内マンホールの意匠にすら感動してしまう始末。

 しばしボーっと見とれる。



出雲日御碕灯台>K39

 さて、腹も減ったので出雲日御碕灯台を後にする。
 途中、湾の向こうにこれから向かおうと思っている三瓶山が見えたので記念写真。

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 出雲日御碕灯台には1時間以上滞在してたんだな。

 スカイラインも停まってた。カッコいいので勝手に撮る。

K39>R431(南下)>くにびき海岸道路>道の駅キララ多伎

 昼飯を食いそびれているので道の駅に寄ってみたけど大行列。しかも高価格帯。
 それほど空腹でもないので、すぐに出発した。
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道の駅キララ多伎>JR小田駅>K280>K56・280供用区間>K56>さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)

 K280は入り込んでしまったことを後悔するレベルの酷道だった。苔むした県道でスッ転びでもしたらそこで旅が終わってしまう。
 「あ、道路中央にコケが生えてますね。ここは十分手前で減速して、高いギアでゆっくり加速しながら高輪荷重で抜けましょう。はい、こんな感じ!んで、ここは、ハイッ、クルッと小回りでOKね!右側通っちゃってもいいかもしれませんね。」とかブツブツと"ひとりモトブロガーごっこ"をしながら、気を抜かず、かつ気が滅入らない様に進行。

 まぁ結果としてなんともなく抜けたから良かったけど、知らない土地での道路選択は難しい。(ツーマに騙されたとは言うまい。)


 さて、道端の看板でミュージアムを見つけて、三瓶山が火山だということは何かで見て知っていたけど立ち寄ってみる。
(思えば自分は「ジオ」に飢えていたんだろう。)

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 古代の巨木が目の前に現れた!

 写真ではスケール感が乏しいけど、まさに巨木。見たことのない、想像を超える大きさの木だった。
 ちょっと時間がなくて駆け足になっちゃったけど、太古の森ってどんなだったんだろうと想像が膨らむひと時でした。



さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)>K56>三瓶ダム>K30>三瓶山高原道路(時計回り)

 三瓶山のキャンプ場に行こうかと迷いつつ、なんとなく気が向かなくてUターン。
 三瓶山、なんとなく気になるところだったので来れてよかった。
 記念に写真を。
1451


三瓶山高原道路(半時計回り)>K30>三瓶山西の原

 休憩。
 近くで農家をしてるというZRXを乗り付けてきた男性としばしお喋り。


 地図を見て、これから進む方向と寝床を検討。中国道付近を東進するようなエリアを中心にルーティングとキャンプ場探しをしてみる。しかし今一つキャンプ場に乏しく(というかツーマの性能限界か?)、これがなかなか難しい検討になってしまった。
 結局、はちのすで見つけた無料キャンプ場に狙いを定め、そこがだめでも近くにライハがありそうな感じだったので、向かってみる。
 (距離はざっくりここから80キロぐらいと踏む。日暮れまで時間がなくなってきたのが気になる。)



三瓶山西の原>K30>K40>R54>ローソン・ポプラ 飯南赤名店

1623
 54号は快適だった。
 お昼抜きだったので、さすがに少し腹が減った。

 ということでクレープでオヤツ。


ローソン・ポプラ 飯南赤名店>R54>(三次市)>R54>白い道>(JR甲立駅)>K52>白い道>大土山憩の森

1753 ここキャン
 やばい!!日が暮れる。

 良好なサイトにテントを張って、急いで町へ買い出しに。
 大土山憩の森へのアクセス路は、南北ともに路面状況が良くなく、「こりゃぁ日が暮れたらマジで大変だ!」という感じでなんとも慌ただしい。

 幸い町にはAコープがあって、食料調達に成功。
 県道をすこし行ったところにGSもあって給油が済ませられたのもよかった。

1907
 なんとか日暮れ前にテントに戻り、安堵の晩飯。
 今夜は実質この旅最後の夜なので、奮発して「肉」。
 ホントはステーキ肉が良かったんだけど、Aコープに売ってなかったので、レトルトハンバーグで。

1918
 飯炊きしながら冷たいビールで人心地つく。
 良い一日だったよ。(朝スゲー寒かったけど)


 見切り品のホタルイカ。


 トマトと炒めて食ってみたけど、手持ちのオリーブオイルが見事に酸化した古オイルの風味で、そのせいでイマイチだった。折角の兵庫県産素材だったのに残念。

 メインはハンバーグ丼!
 パセリをたっぷり振りてぇ!(持ってなかった)

1956
 お向かいさん達もほとんどがソロのキャンパー。
 皆さん静かに楽しんでおられた。

 真っ暗な中、シカの鳴き声を聞きながら炊事場へ行き、ハミガキとトイレを済ませる。
 ほろ酔いで2100ごろ就寝。


走行:372km
平均速度:約30km/h


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