2009年5月8日金曜日

エンジン異音~その2

結論から記せば,異音の発生源はEGヘッドでもジェネレータでもシリンダーでもクランクでもなく,カワサキ名物(?)のカムチェーンでした。

カムチェーンテンショナーを調整してからEGを始動したら,
「え?ホンダ?(笑)」ってほど静かに回った。

まずは一安心。
しかし,音は止めども少々気になることも。

GPZ900Rのカムチェーンテンショナー(後期対策型)はワンウェイ・ラチェットとなっていて「カチカチ」と送り込まれるプッシュロッドを内部スプリングが直に押し込むというシンプルな構造のオートテンショナーなんだけど,そのラチェットのノッチをどこで落ち着かせるべきか,すなわち,カムチェーンに常時与えるべきテンションはどれぐらいが適当なのか?という事が自分には判断がつかず。

普通に考えれば,マニュアルにあるとおりテンショナーのスプリングの張力に任せておけば良いんだけど,GPZ900Rはこのスプリング張力だけではチカラ不足となる場合があるのは有名な話で,「オートなんて言うけど,実際はセミ・オートだよ」などと揶揄されるほど。
新車状態ならそれでも良いようですが,ある程度各部が消耗した状態では,スプリングの張力だけでは明らかに不適となる場面があるようなのです。

だから,正規の方法でテンショナーを組み付け後クランキングさせてスプリングの張力によって適当なところまでノッチが進んだら,一度スプリングを取り除き,六角レンチなどの棒でプッシュロッドを直接手で突っつきながらクランキングさせることにより更に1ノッチ進めてからスプリングを再度組み入れるという,なんとも回りくどい調整法があるほど。(今まではこの方法で調整をしてきた。)

しかし,今回はこの方法ではプッシュロッドを押し込む際の小手先のチカラだけではノッチを一段も進めることができなかったのですわ。

そんなに馬鹿力で押し込んじゃダメなものだから,チト悩むわけです。

 

そこで,一度テンショナーごと取り外してから手動で『スプリングの張力のみで送られるノッチ数+1ノッチ』という状態を作って,それを再度組み付けて始動してみたところ,その状態で完全に消音したというワケ。

ところが,テンショナーの取付けボルトを少しづつ締めこんでいるときに一つ疑念が涌いたのですナ。
「これでは,ちょっと掛かるテンションが強すぎない?」

うーむ。
1ノッチ送るのでは送り過ぎのような気がするし(勘だけど),
しかし,送らないのではカタカタ音が気になる。
ノッチの間隔は測定してないけど,0.7mm刻みって感じで,けっこう大ざっぱなんだよなぁ。

0.5ノッチなんてハンパを進められれば丁度良さそうなんだけどそれは不可能なので,どっちの調整状態を採るかで迷ってしまったワケです。
カムチェーンスライダーの状態やその接触状態も気になるところだし…。マニュアルテンショナーを買うのではバカバカしい。

まぁ,あまり無理なテンションを掛けるのは百害あって一理無しだろうから,他に異音の原因があるなら兎も角,現状はこれだけだし…。
この程度の音ならある意味当たり前で,そのまま運用してても実害は無いっていう実績もあるしなぁ。

誰ですか?「この瞬間がカワサキ車だね…」なんて言うのは。^^;

しかし,どっちに合わせよう?悩ましい。
音はこんなもんだよと諦めてひとまずはそのままにして,あと1万キロぐらい乗ればストレス無く1ノッチ進められるかな。
しばらく様子を見ようかな。

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