2009年4月29日水曜日

50260km・キャブレタのパーツをスワップ

ちょっと前から,どうもキャブの負圧バルブ(可変ベンチュリーバルブ)の動作が気になってて。

その症状は『息ツキ』っぽい感じで,スロットル全閉からをグッと開けて発進・加速する際に,CVKらしいモワーッとした滑らかなチカラの出方ではなく,ググ…グワン!といった感じで若干ギクシャク感が出るというもの。
最初は,スロットル低開度域での燃調,特にP/S調整を疑ってたんだけど,極低速での極低開度でのチカラの出方はまあこんなもんかって感じでそれほど違和感がない。それよりも,ある程度スロットルが開いている時,1/4~2/4ぐらいの開度でスロットル操作を少しラフに行ったときのチカラの立ち上がりがどうも遅い,遅れていると感じていた。

で,どうもこれはベンチュリーバルブの動作不良なのではないか?と。

まぁぜんぜん確証はないんだけどね^^;。
こないだキャブを降ろしたときに,キャブのインレット側から指でシュコシュコとバルブを上下させてみたら,若干の引っかりというか,『クッ』というか『コクッ』というか,軽い抵抗が生じている動作域が見受けられたので,手持ちの別品にすげ替えてみるのが良いだろうということで。

これが今まで車両に付いていたバルブの摺動部の状態。
エンジン側の面。
CA390025-1
(2008購入”キャブNo2”のもの。1番気筒)

それなりにしっかり擦れているのと,段付が少々大きいのが気になる。この部品,新品の造形はどんな形状だったんだろう?
CA390026-1

こちらが在庫していた良品(と思われるもの)。
こちらには段付がほとんど無い。
これが正常なのか異常なのか,ナゾです。
CA390024-1 
(車両購入時キャブ,“キャブNo1”のもの。1番気筒)

ちょっと摩耗が進行してるように見受けられるけど,これが付いていたキャブは好調の実績がある。
(ボデー破損により搭載不能になっただけ)

始めは写真の様なスライド部の摩耗や汚れによる動作不良だろうと思って作業を始めたんだけど,ピストンを手動で動作させてみたところ,どうやらピストン上部に取り付けられているゴム製のダイヤフラムが膨張・肥大していて,そのせいでダイヤフラムに余計な襞が寄り,その部分に折れ目が生じることに因る動作抵抗が発生しているのではないかと疑わしく感じ始めた。

すげ替え別品はダイヤフラムの膨張もなく,ピタッとキャブ・ボデーに収まったし,下限から上限までススッとスムースに動く。

さて,噛み合わせパーツをスワップするとなるとボデー(シリンダ)とピストンのマッチングがちょっと気になるところだけど,まぁ今よりは悪くならないだろうという事であまり気にしないことにした。
これでしばらく様子を見て,もし不具合を感じるようなら従前品(キャブNo2ピストン)を修正・研磨して使用してみることとしよう。
(@8190円という超高額部品なので,新品交換は眼中にない。)

で,残念ながら試運転がまだなのだ。
軽くアイドリングはさせたけど…。
チクショー。早く乗ってみたい!!

以下,作業メモ------------

交換品(キャブNo1(org)からキャブNo.2(2008)へ)

  • トップキャップおよびその固定ビス
  • ベンチュリーバルブ
  • バルブリターンスプリングとホルダ
  • ジェットニードル
  • (これでジェット類等を含め,取り外せる機能部品のほとんどがスワップ済という事になる)
    参考:20080813スワップ済
      • メインジェット(100,105)
      • ニードルジェットホルダ
      • フロートチャンバー蓋,ネジ
      • フロート
      • フロートバルブ

Note;

  • No2キャブのダイアフラムは膨張・肥大あり,上端直径が1mmほど大きくなっていた。もっとも,これは昨年夏から見受けられていた症状である。
  • 各気筒は混合せず,対応する気筒ごとに交換とした。
  • 注油や研磨など,特別なことは一切していない。しばらくこれで様子を見てみる。

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