2007年6月4日月曜日

アキレス腱の切れた足で薄氷を踏む

 昨今はIT化っていうんですか?まぁ,あちこちで電算化が進んでいるわけで,つい先日なども,大手航空会社の発券業務の基幹計算機が不具合で大混乱を来したことがありまして,やはり危険なんだなぁと,微妙なんだなぁと思った次第です。

 だいたい,身近にあるPCにしたってそうです。いい加減この上ない。

 1+1=2

 ってのは,ロバート・ジョンソンの代表曲ともいうべき高名なブルース・ソング"Sweet home Chicago"の一節にもありますが,まぁ,ほとんど異論のない計算結果なわけで,一般常識,考えるまでもなく,これ,当たり前なわけです。

 だから,こういった単純な計算の基礎を組み合わせることによってより高度な計算結果を導けるという仕組みで動くところのPCなんてのは,計算に誤りがないのがあたり前のコンコンチキですから,みんな安心してその計算結果に身をゆだねるわけですが。。。。。

 まぁ,間違えますよね。PCって。

 画面表示がガビガビニなる,とか,そういったビジュアルに表れる部分もわかりやすいですが,音楽なんか扱ってたりすると,オンラインミックスとオフラインミックスで明らかに音質に相違がみられる,ということも経験してる人は経験してるでしょう。オフィスだと,ほら,M$_Accessがチョンボする,とかね。
(実際,プログラマーという人たちは,時間と戦ってるんだと思います。時間というよりスピードかな。)

 プログラムってのは上に書いたようなごく当たり前の仕組みを組み合わせることによってより複雑な作業を簡単にするために,想定された範囲のデータを欲するデータに変換するために,予め「あたり前の仕組み」の「組み合わせ」を記述して置くわけですが,これ,想像を絶する複雑な組み合わせになってるわけです。(ピタゴラスイッチ!)

 シンプルであることは,間違いのないことにつながりますから,どうシンプルにするか,ってのもヒジョーに大切なわけです。電算機プログラムに限らず,航空券の例で言うならば航空券取り扱いという機構(プログラム)全体でこれを考える必要があります。

 しかし,だからといって最初に書いた航空券の発券トラブルを防ぐために,電算機使用を取りやめてごく簡単な手書きの帳票でこれを管理・発行していくということは,処理能力と取り扱いの多チャンネル化が物凄く高度になっている現在では不可能です。そんなんじゃ「窓際を希望」とか,絶望です。

 だから,今後もITの利用は不可欠。

 しかし,ITは非常に脆弱。インターネット網なんて,ある意味,薄氷です。

 じゃ,どすんの?

 これ,みんなで考えた方が良いと思うなぁ。

 自分にもぜんぜんアイデア無いですが,ネットワークに接続された無数のサーバーを駆動するだけの電力が30年後も潤沢に存在するか?って,まじめに考えるのも悪くないと思うし,計算機は必ず壊れたりとまったりするし,いろいろ,そういった,今まで人類が作りあげてきた諸々が,「このまま進んでいけるわけがないかもしれない!」って部分は意識のどこかに持ち続けていたいなぁと思った次第で,駄文をダーッとタイプして,本日の電力無駄遣いにしたいと思います。

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